愛知県刈谷市に依佐美送信所記念館があります。 1929年から長波無線通信所として設立され、1993年まで使われていました。
太平洋戦争時には日本海軍潜水艦との交信に重用され、「ニイタカヤマノボレ」の暗号文も依佐美送信所から潜水艦へ発信されました。なんでも長周波は水中でも電波が届くので、主に潜水艦との通信に使われていたのだとか。
第二次世界大戦後にはGHQによって窃取されましたが、1980年代の冷戦時には、ロシアからのICBMが、ここ刈谷市の伊佐美送信所を攻撃する可能性まで考えてられました。
冷戦の終結や技術の進歩によってアナログの通信が不要となり、衛星回線を使用したデジタル通信へ代わり伊佐美送信所の役目は終わりました。
鉄塔や送信所の一部が解体されましたが、いまも重要な機械遺産・産業遺産として一部の施設を残しています。是非、訪れてみてください。